パンのみみと同じくらいの厚さの本屋

そこのご主人は
本の虫でいらっしゃる。

いつも度のきつい眼鏡をかけていらっしゃる。
そして時々レンズがとれてしまう
だめな眼鏡だよといつも笑っていらっしゃる
レンズで大きくなった彼の目は、図書室に居た虫のよう。

私は少し、ひゅっ と笑った